エラワン・プームは､バンコクのPhloen Chit通りと､Ratchadamri通りの交差点の
南東の角にありあます。

また､この角には､グランド ハイアット エラワン ホテルがあり､
このホテル建設時に､事故が多発し､工事が思うように進みませんでした。
そこで､宇宙の創造を司るブラフマー神を祠に祀り､工事は順調に進んだと言う事です。
結果､この祠は､願い事がかなうと､人気となり､多くの人がお参りするようになりました。

Phloen Chit通りと､Ratchadamri通りの交差点の歩道の上から､エラワン・プームを見たところ。

多くの人がお参りしています。

その向こうの建物には､
今は無き百貨店のエラワンそごうです。

エラワン・プームの説明です。
と書きながら､この説明板のタイトルは､Thao Maha Brahmaとなっています。
Thaoは｢おじいさん｣､Mahaは「偉大なる｣､Brahmaはブラフマー神を指しており､
訳すと偉大なるブラフマー爺さんとなります。
いずれにしても､エラワンはホテル名から由来し､この祠には､ブラフマー神が祀られています。

エラワン・プームを
北西正面から見たところ。

もう少し近くに寄って見たところ。

ブラフマー神は､４つの顔を持ち､
手には､水壺､数珠(じゅず)､笏(しゃく)､
ヴェーダ聖典を持ってます。

日本の､梵天にあたります。

北東から見たところ。

南東から見たところ。

背中側にも､ちゃんと顔があります。

そして､ここで願いがかなった人は､
踊りを奉納する習慣があり､
舞踊団が待機しているとの事。

これが､その舞踊団。

周囲には､象の彫り物が供えられています。

南西から見たところ。

ブラフマー神は､シヴァ神､ヴィシュヌ神と共に､ヒンドゥー教の３大神の一人です。
しかし､ブラフマー神の人気は､さほどでもありません。
ブラフマー神は､「世界の創造者は私だ」と主張した時､
シヴァ神が現れ､「本当の創造者は自分だ」と反論し､
５つあったブラフマー神の顔をひとつ切り落とし､今の４つの顔になったと言う話まであります。
これは､勢力の大きかったシヴァ派がつくった話だと思いますが､
ブラフマー神の権威が落とされています。

しかし､このブラフマー神を祀った祠は､タイの中では､割と良く見かける祠です。